
建て替えとリフォームってどっちが良いの?それぞれのメリット・デメリットを知りたい。
どちらが良いかは一概にはいえません。それぞれにメリット・デメリットがあり、状況や予算によって最適解は変わってきます。

この記事では、建て替えとリフォームそれぞれのメリットとデメリットを徹底解説しました。
特徴や費用相場、工期などもくわしく比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。
練馬区を中心に建て替えをしているムクヤホームでは、完全自由設計かつ明瞭価格である3つのプランを用意しています。
個別のご相談も無料で承っているので、自分に合うプランがわからない方はお気軽にお問い合わせください。
建て替えとリフォームはどっちがお得?
結論として、金額面だけ見れば、建て替えよりもリフォームのほうがお得になります。
それぞれの一般的な費用相場は次のとおりです。
内容 | 費用相場 |
---|---|
建て替え | 約3,055万円 |
リフォーム | 約181万円 |
ただし、建て替えとリフォームでは費用面以外で、さまざまな違いがあり、メリット・デメリットが大きく異なります。
費用以外では、次のような項目が検討材料です。
費用以外で検討すべき項目の例
- 住宅の状態
- 家族構成
- 将来の計画
以上を踏まえて、どちらがお得かを判断するようにしましょう。
家を建て替える4つのメリット
建て替えにはリフォーム以上に費用が必要です。しかし、想の住まいを実現できる絶好のチャンスでしょう。
家を建て替えるメリットは、以下のとおりです。
建て替える4つのメリット
- 自由に設計できる
- 住宅ローンの優遇が受けられる
- 最新の住宅性能を導入できる
- 地盤から補強できる
それぞれくわしく解説します。
自由に設計できる
建て替えるメリットの1つ目は、自由に設計できる点です。
リフォームでは一から間取りを決めていくわけではないので、設計の自由度は大きく減ります。一方で、建て替えでは、既存の住宅を取り壊し、一から図面を描いて設計します。
間取りや階層などを好きなように決められるのは大きなメリットです。
ハウスメーカーごとにプランが設定されており、細かい材質にこだわれるのも大きな魅力といえるでしょう。
住宅ローンの優遇が受けられる
2つ目のメリットは、住宅ローンの優遇が受けられる点です。
建て替えにおける住宅ローンは低金利で借りやすく、最長35年との長期の返済期間を選べるため、月々の負担を抑えられます。
さらに、借入限度額が最大で4,500万円になったり、かかる税の控除年数も13年と長めに設定されていたりするのがメリットです。
これからも長く、同じ土地に住み続けることを考えれば、税制優遇を受けつつ、建て替えを選ぶのは良い選択となります。
最新の住宅性能を導入できる
3つ目のメリットは、最新の住宅性能を導入できる点です。
耐震性や断熱性など、最新の住宅性能基準に合わせた家づくりができるため、光熱費の削減や快適な室内環境を実現できます。
特に、二世帯住宅を検討している場合は、子どもや親世帯にとっても、健康と心地よい暮らしの両立ができるでしょう。
地盤から補強できる
地盤調査をしたうえで、土地の状態に問題が見つかった場合でも、建て替えであれば適切な補強が可能です。
地震や地盤沈下に対するリスクを最小限に抑えられるでしょう。一方で、リフォームでは、既存の住宅を残す形になるので、地盤補強までは難しいのが現状です。
家を建て替える3つのデメリット
建て替えには魅力的なメリットがある一方で、費用面や工期、法規制などのデメリットがあります。
建て替えるデメリット3つ
- 費用が高額である
- 工事が長期間かかる
- 法規制による制約がある
これら3つのデメリットについて、具体的な内容をくわしく見ていきましょう。
費用が高額である
建て替えの費用相場は2,500〜5,000万円程度であり、リフォームと比較すると高額なのがデメリットです。
建て替えには、以下の項目に対してそれぞれ費用がかかります。
建て替えにかかる費用内訳
- 解体工事費用
- 本体工事費用
- 諸費用(設計料・手数料・税金など)
- 仮住まい・引っ越し費用
- 税制優遇を受けたり、低金利でローンを組めたりしても、総合的な支払い額は高いため、慎重な検討が必要です。
工事が長期間かかる
リフォームと比べて、工事が長期間かかるのもデメリットに挙げられます。建て替えの工期については、3〜8ヵ月ほど見ておく必要があります。
また、工事を進めていく中で予期せぬトラブルが生じたり、追加の工事が必要になったりした場合には、さらに長い期間がかかるでしょう。
なるべく早く家の改修をしたいのであれば、工期が長くなる建て替えはおすすめできません。
法規制による制約がある
建て替えでは、法規制により設計に制約が出てくる場合があるのも、デメリットのひとつです。
築年数が古い住宅では、原稿の建築基準法に則っておらず、土地の用途地域によっては、希望の設計にできないかもしれません。
用途地域では、建ぺい率と容積率が地域ごとに定められており、基準数を超える設計はできないとされています。
たとえば、用途地域が「第一種住居地域」に当たる土地では、以下のようにそれぞれの数値が決まっています。
内容 | 基準となる数値 |
---|---|
建ぺい率 | 50%・60%・80%のいずれか |
容積率 | 100%・150%・200%・300%・400%・500%のいずれか |
建て替えの際には、法規制に引っかからないかも下調べしておくのが大切です。
ムクヤホームでは建て替えを多く手がけてきた経験を活かし、お客様それぞれの生活スタイルに配慮したプランを提案しています。
費用面や工期、法規制など、気になる点があれば、ぜひムクヤホームにお問い合わせください。家づくりのことでしたら、何でもご相談いただけます。
家をリフォームする3つのメリット
次に、リフォームする場合のメリットを見ていきます。代表的なメリットは以下の3つです。
リフォームのメリット3つ
- 工期が短く費用を抑えられる
- 既存の家の良さを活かせる
- 税制優遇を受けられる
それぞれくわしく解説します。
工期が短く費用を抑えられる
リフォームでは工期が短く、費用を抑えられるのが最大の特徴です。リフォームする箇所や家の状態によるものの、予算としては100万円台で抑えられ、工期も1〜3ヵ月と短く済みます。
また、建て替えのように家を解体する必要もないため、仮住まいを用意する必要もありません。
そこまで予算や手間をかけたくない方にとって、リフォームは非常に良い選択だといえます。
既存の家の良さを活かせる
既存の家の良さを活かせるのも、リフォームならではの魅力です。長年暮らしてきた我が家の雰囲気を大切に残しながら、必要な箇所だけを改修できます。
場所によっては、思い出深いところもあり、建て替えで取り壊すのに寂しさを感じるケースもあるでしょう。
住み慣れた家を残せるのは、リフォームを選ぶメリットです。
税制優遇を受けられる
耐震補強やバリアフリー化のリフォーム工事では、税制優遇を受けられる場合があります。具体的には、所得税の税額控除や固定資産税の減額措置などです。
減税対象となるリフォーム工事の例
- 耐震リフォーム
- バリアフリーリフォーム
- 省エネリフォーム
- 同居対応リフォーム
- 長期優良住宅化リフォーム
- 子育て対応リフォーム
たとえば、省エネリフォームの中で、所得税・ローン型減税制度を利用した場合、最大の控除額は62.5万円です。
申請には、所定の書類や申し込み手続きが必要なので、あらかじめチェックしておきましょう。
リフォームする2つのデメリット
リフォームは建て替えよりも費用を大きく抑えられる一方で、既存の建物を活用することによるデメリットがあります。
具体的には以下のとおりです。
リフォームする2つのデメリット
- 設計に制限がある
- 追加の費用がかかるケースもある
それぞれくわしく見ていきます。
設計に制限がある
1つ目のデメリットは、設計に制限がある点です。希望する間取りにしたくても、既存の家の構造上、どうしても実現不可能となるケースがあります。
万が一、間取りを優先して柱や壁を撤去してしまうと、耐震性が落ちてしまい、家が倒壊するリスクを抱えてしまいます。
費用が抑えられる分、間取りは建て替えのように、自由に設計できない点を覚えておきましょう。
追加の費用がかかるケースもある
リフォームのデメリットの2つ目は、追加の費用がかかるケースもある点です。
リフォームを進めていく段階で、工事予定ではない箇所が傷んでいるのがわかり、改修する必要が出てくるケースも少なくありません。
追加工事となると、当然費用はかさみます。
費用の追加により、建て替えと同じくらい高額になるケースもゼロではありません。
それぞれのメリット・デメリット比較一覧
ここまで、建て替えとリフォームの特徴についてくわしく解説しました。費用や工期をはじめ、それぞれのメリット・デメリットを表にまとめたので、比較してみてください。
項目 | 建て替え | リフォーム |
---|---|---|
メリット |
・自由に設計できる ・住宅ローンの優遇が受けられる ・最新の住宅性能を導入できる ・地盤から補強できる |
・工期が短く費用を抑えられる ・既存の家の良さを活かせる ・税制優遇を受けられる |
デメリット |
・費用が高額である ・工事が長期間かかる ・法規制による制約がある |
・設計に制限がある ・追加の費用がかかるケースもある |
なお、それぞれの工事の特徴は以下のとおりです。
項目 | 建て替え | リフォーム |
---|---|---|
費用相場 | 2,500~5,000万円 | 200~2,500万円程度 |
工期 | 4~8ヵ月 | 1~3ヵ月 |
設計自由度 | 高い | 構造上の制約あり |
住宅性能 | 最新基準に対応可能 | 既存構造による制限あり |
仮住まい | 必須 | 工事規模による |
予算や工期の希望、将来のライフスタイルの変化を見据えながら、理想の住まいに向けて最適な選択をしましょう。
建て替えかリフォームのどちらにすれば良いかでお悩みの方は、ぜひムクヤホームにご相談ください。これまで多くの建て替え経験をもとにしたプロの知見から、建て替えにした場合の最適なプランをご提案いたします。
建て替えかリフォームかを判断する6つのポイント
最後に、建て替えとリフォームのどちらを選ぶべきかの判断基準を6つ紹介します。
判断する6つのポイント
- 建物の状態
- かかる費用
- 工期
- 設計の自由度
- 家族構成や体調の変化
- 再建築不可物件かどうか
詳細は以下の記事にて、解説しています。合わせてご覧ください。
建て替えとリフォームにはそれぞれメリット・デメリットがある
建て替えとリフォームのどちらがお得なのかは、状況により異なります。それぞれメリット・デメリットがあるためです。
以下に、それぞれのメリットとデメリットを再掲します。
項目 | 建て替え | リフォーム |
---|---|---|
メリット |
・自由に設計できる ・住宅ローンの優遇が受けられる ・最新の住宅性能を導入できる ・地盤から補強できる |
・工期が短く費用を抑えられる ・既存の家の良さを活かせる ・税制優遇を受けられる |
デメリット |
・費用が高額である ・工事が長期間かかる ・法規制による制約がある |
・設計に制限がある ・追加の費用がかかるケースもある |
費用だけ見れば、リフォームのほうが安く、メリットに感じられるかもしれません。しかし、リフォームには、設計への制限や追加費用がかかる可能性などのデメリットも挙げられます。
自分の状況ではどちらを選ぶべきか、慎重に判断するようにしましょう。
建物の状態によっては判断が難しい場合も多くあります。失敗のない選択をするためにも、プロの目線からの建物診断や専門的なアドバイスを受けるのが良いでしょう。
ムクヤホームでは、豊富な経験を活かし、お客様の状況に合わせて建物診断から資金計画まで最適なプランを提案しています。家づくりに関する無料相談を随時承っているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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