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ヒートショック対策7選|なりやすい人や初期症状をも徹底解説

ヒートショック対策7選|なりやすい人や初期症状をも徹底解説のイメージ
家建たい子
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家族のヒートショック対策はどうすればいいの?

家建たい子
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寒い時期のお風呂が怖い」

といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

ヒートショックは、温度差による血圧変動で起こる深刻な健康被害です。

粟津社長
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特に冬場の入浴時に多く発生し、東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)の調べでは、年間約1万7,000人もの方が亡くなっているとされています。

しかし、適切な対策を知り実践すれば、ヒートショックのリスクを大きく減らせるでしょう。

本記事では、ヒートショックの基礎知識や具体的な対策方法をくわしく解説します。

ヒートショックになるリスクを下げたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急激な温度変化によって体に大きな負担がかかる現象です。

たとえば、暖かいリビングから寒い浴室に移動する際に血圧が大きく変動し、失神や重篤な血管疾患を引き起こします。

特に注意が必要なのは、以下のような状況です。

  • 暖房の効いた部屋から寒い浴室への移動
  • 暖かい浴室から寒い脱衣所への移動
  • 熱い湯船から出る瞬間
  • 冬場の早朝のトイレ使用時

東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)の調査によると、2011年のヒートショックによる死亡者数は交通事故による死亡者数の約4倍にも上ります。

ヒートショック対策7選

ヒートショック対策は以下の7つです。

  • 脱衣所や浴室に暖房を使用する
  • 湯温の設定は41℃以下に設定する
  • かけ湯をする
  • 水分補給する
  • 食後すぐに入浴しない
  • 入浴前に家族に声かけする
  • 室内の温度差をなくす

実践することで、ヒートショックのリスクを大幅に減らせるでしょう。

脱衣所や浴室に暖房を使用する

ヒートショック対策の基本は、脱衣所や浴室の温度を適切に保つ温度管理です。

特に冬場は、暖かいリビングと寒い浴室との温度差が20℃以上になります。

急激な温度変化は、血圧の大きな変動を引き起こします。

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その結果、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な健康被害につながる可能性もゼロではありません。


入浴前に暖房を入れて室温を上げておけば、温度差によるショックを防げます。

浴室暖房機がない場合は、シャワーのお湯を流して浴室を温める方法も効果的です。

湯温の設定は41℃以下に設定する

お風呂の温度は41℃以下に設定しましょう。

熱めのお湯が好みの方もいますが、実は体に大きな負担をかけています。

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42℃以上の熱いお湯に浸かると血管が急激に拡張し、血圧が大きく変動してしまうのです。


その結果、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な健康被害を引き起こすリスクが高まります。

以下の表は、ヒートショック対策になる入浴方法をまとめたものです。

項目 内容
お湯の温度 41℃以下
入浴時間 10〜15分程度
入浴前 必ず湯温を確認

湯温と入浴時間に気を配り、安全に入浴を楽しみましょう。

かけ湯をする

入浴前のかけ湯を習慣化させ、ヒートショックを予防しましょう。

急に熱いお湯に浸かる行動は、血圧を急激に変動させ心臓や血管に大きな負担をかけてしまいます。

かけ湯をすれば体を徐々に温められるため、血圧の急激な変化を防げます。

  • 手足から順番に始める
  • 徐々に体全体に広げる
  • ゆっくりとお湯をかける 
  • 体が温まったことを確認してから入浴する
  • 特に冬場は入浴を急いでいるときでも、かけ湯は省略せずに必ずおこないましょう。

水分補給する

水分補給は、ヒートショック予防において非常に重要な対策のひとつです。

特に冬場は空気が乾燥し、体内の水分が不足します。

水分不足になると血液が濃縮され、血流が悪くなります。その結果、血圧が急激に変動しヒートショックのリスクが高まってしまうのです。

  • 入浴前にコップ1杯(約200ml)の水を飲む
  • アルコールは避ける
  • 入浴後も忘れずに補給する

水分補給の習慣は、ヒートショックの予防に大きな効果をもたらします。

食後すぐに入浴しない

食後すぐの入浴は、ヒートショックのリスクを高めます。

食事をした直後は、消化のために胃腸に多くの血液が集中し、全身の血圧が低下している状態です。

この状態で温かい湯に浸かると血管が拡張し、血圧が急激に変動します。その結果、ヒートショックを引き起こす可能性が高まってしまうのです。

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食後すぐの入浴は血圧の変動が大きくなる可能性があるため、食事から1時間程度空けてから入浴するのが望ましいでしょう。

入浴前に家族に声かけする

入浴前の声かけは、万が一の事態に備える重要な安全対策です。

入浴中にヒートショックが発生すると、意識を失ったり、自力で助けを呼べなくなったりする危険があります。

入浴前に家族に一声かけておけば、もしもの時に素早い対応が可能となり重大な事故を防げるでしょう。

  • 入浴前に「これから入る」と伝える
  • 予定の入浴時間を共有する
  • 上がったら再度声をかける

声かけをすれば予定時間より入浴が長引いている場合、家族が様子を見に行けます。


室内の温度差をなくす

住宅の断熱性能を高められれば、ヒートショック対策の根本的な解決になります。

古い住宅では、浴室や脱衣所の断熱性能が不十分なため、室内の温度差が生じやすくなっています。

リフォーム時に断熱性能に優れた材料を使用すれば、安全で快適な入浴環境を整えられるでしょう。

粟津社長
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ムクヤホームでは、断熱性能に優れたセルロースファイバーを使用した浴室・脱衣所のリフォームを提供しています。

断熱性能に優れた家づくりやリフォームについて詳しく知りたい方は、まずは以下より無料相談にお申し込みください。

ヒートショックになりやすい人の特徴6つ

続いては、ヒートショックになりやすい人の特徴について6つ解説します。以下の特徴に当てはまる方は、特に注意が必要です。

  • 高齢者の人
  • 生活習慣病を発症している人
  • 不整脈や睡眠時に無呼吸になる人
  • 暖房設備がない浴室やトイレを使用する人
  • 熱いお風呂が好きな人
  • 長時間お風呂に浸かる人

高齢者の人

高齢者の方は、特にヒートショックのリスクが高い傾向にあります。

人間の身体は加齢により、機能の低下が起こってしまうものです。特に65歳以上の方は、体温調節機能や血圧調整能力が若い世代に比べて弱く、急激な温度変化への対応が遅くなります。

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高齢者の方は特にヒートショックのリスクが高いため、入浴時に家族の見守りや適切な温度管理など、より慎重な対策が必要です。


生活習慣病を発症している人

生活習慣病を発症している方も、ヒートショックのリスクが高くなります。

これは、高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病が血管の柔軟性を低下させるためです。血管が硬くなると、温度変化による血圧の急激な変動に体が対応できません。

したがって、脳出血などの健康被害につながる可能性が高まります。

以下の表に、生活習慣病と注意が必要な理由をまとめました。

生活習慣病 ヒートショックになりやすい理由
高血圧 急激な血圧変動に敏感で、ヒートショックを引き起こしやすい
糖尿病 自律神経の調整が不安定で、血圧の変動が大きくなる
肥満 高血圧や糖尿病を誘発し、ヒートショックのリスクを高める

生活習慣病を発症している方は、より慎重な入浴方法が求められます。かかりつけ医に相談し、自分に適した入浴方法を見つけましょう。

不整脈や睡眠時に無呼吸になる人

不整脈がある方は、温度変化による血圧変動の影響を受けやすくなります。

不整脈の方は心臓のリズムが不規則なため、温度変化による血圧の急激な変動に対して体が適切に対応できません。

また、睡眠時無呼吸症候群の方は、夜間の無呼吸状態により心臓に負担がかかり、不整脈を引き起こしやすい状態です。

  • 不整脈による血圧調整機能の低下
  • 心臓への負担増加
  • 自律神経系の乱れ
  • 血圧変動への対応力の低下

睡眠時に無呼吸になっていると家族に言われた方は、早めに治療しましょう。

暖房設備がない浴室やトイレを使用する人

暖房設備が整っていない浴室やトイレの使用は、ヒートショックの大きなリスク要因です。

特に冬場は、暖房の効いた居室と暖房のない浴室やトイレとの温度差が20℃以上になる可能性があります。

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急激な温度変化により、血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などの重大な健康被害を引き起こす可能性もゼロではありません。

熱いお風呂が好きな人

42℃以上の熱いお湯に入ると、血管が急激に拡張して血圧が低下するため心臓や脳に大きな負担になります。特に冬場は浴室との温度差も加わり、この血圧変動は激しいものとなるのでしょう。

安全な入浴のために、以下の点を意識してください。

  • 湯温は41℃以下に設定する
  • 体を徐々に温める

熱いお風呂の習慣を改めて、ヒートショック予防をしましょう。

長時間お風呂に浸かる人

30分以上の長風呂は、体温の過度な上昇を招き心臓や脳に大きな負担がかかります。

また、長時間の入浴で身体の水分がなくなり、脱水症状になる可能性もゼロではありません。そのため、以下の症状が発症する場合もあります。

  • 立ち上がり時の意識喪失
  • 浴槽内での体調不良
  • めまいによる転倒事故

特に高齢者の方は、10分程度の入浴を心がけましょう。

ヒートショック5つの初期症状

ここでは、ヒートショックの初期症状について解説します。以下の症状を感じた場合は、すぐに対処してください。

  • めまいや立ちくらみ
  • 意識がもうろうとする
  • 激しい胸の痛みや頭痛
  • 吐き気や嘔吐
  • 手足の麻痺感

めまいや立ちくらみ

ヒートショックの初期症状として最も多いのが、めまいや立ちくらみです。

これは血圧の急激な低下により、脳への血流が減少し発症します。血圧が大きく変化すると、脳への血流が一時的に減少し、めまいや立ちくらみとなって現れます。

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症状を感じた時は、決して無理をせず十分な休息を取りましょう。


意識がもうろうとする

意識がぼんやりとする症状は、特に注意が必要です。

意識障害は、急激な温度変化による血圧の乱高下が原因で起こります。

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特に、寒い場所から暖かい浴室への移動時に心臓や血管への負担が増大し、脳への酸素供給が不十分となり発症します。

重大な事故を防ぐためにも、意識の異変を感じたらすぐに周囲に助けを求めましょう。

激しい胸の痛みや頭痛

激しい胸の痛みや頭痛は、ヒートショックによる最も危険な症状のひとつです。

心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる状態の前触れとなる可能性が高くなります。

  • 直ちに入浴や動作を中止する
  • 救急車(119番)を要請する
  • 家族に速やかに知らせる
  • 安静を保ち様子を観察する

胸の痛みや激しい頭痛を感じたら、すぐに医療機関で受診してください。

吐き気や嘔吐

体が温度変化に適応できないと、吐き気や嘔吐が現れます。

特に高温のお湯に長時間浸かっている場合、自律神経のバランスが崩れるため、吐き気や嘔吐が起きる可能性があります。

  • 熱めのお湯で長時間入浴
  • 急激な温度変化
  • 食後すぐの入浴

吐き気や嘔吐の症状は、体調の急激な悪化を示す重要なサインです。

これらの症状が出た場合は、決して我慢せず、速やかに入浴を中止して体を休ませましょう。

手足の麻痺感

手足の麻痺感や脱力感も、要注意な症状です。

急激な温度変化が血圧を大きく変動させ、血流が阻害されて発生します。

特に寒暖差の激しい環境では、脳卒中や一過性脳虚血発作の前触れとして現れます。

  • 寒い浴室での入浴
  • 長時間の入浴中
  • 温度差の大きい場所への移動
  • 寒い環境でのトイレ使用時

特に片側だけの麻痺は重大な病気のサインとなるため、すぐに医療機関へ受診しましょう。

家族がヒートショックになってしまった時の対処法

家族がヒートショックを起こした場合、まず落ち着いて対応しましょう。

  • 最初に呼びかけて意識があるか確認
  • 浴槽に入っている場合はお湯を抜いて溺れる危険を避ける
  • 反応がない・呼吸が弱い場合は、ためらわずにすぐ救急車(119)を呼ぶ

正しい対処法の理解は、家族の命を守ります。具体的な症状別の対応方法については、以下の記事で解説しています。

ヒートショック対策で暖かい家をつくるならムクヤホーム

ヒートショックは、温度差による血圧変動で起こる深刻な健康被害です。年間約1万7,000人もの方が亡くなっており、特に高齢者や持病のある方は注意が必要です。

  • 暖かい部屋から寒い浴室への移動で血圧が急変化
  • 20℃以上の温度差で重大な事故の危険性
  • 冬場は特に注意が必要

ヒートショックの事故を防ぐために、家全体の温度差をなくしましょう。

ムクヤホームでは、高性能な断熱材「セルロースファイバー」を使用し、温度差の少ない快適な住空間を実現しています。

  • 室内の温度差を最小限に抑制
  • 浴室や脱衣所も快適な温度を維持
  • 光熱費の削減にも貢献
  • 結露やカビの発生も防止

断熱性能に優れた家づくりやリフォームについて詳しく知りたい方は、まずは以下より無料相談にお申し込みください。

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