
建て替えとリフォームの違いは何?

うちはどっちが適しているのかな?
建て替えとリフォームどちらが良いかは、施工する目的によって変わるでしょう。

本記事では、建て替えとリフォームどちらにすれば良いかの判断基準とともに、それぞれのメリット・デメリットについても解説しています。
どちらが良いか判断がつかずに動けないでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、ムクヤホームでは自然素材を使った温かみのある家づくりを得意としています。
建て替えにおいて、最適な住まいを実現できるので、どちらが良いか悩まれている方は、ぜひムクヤホームに無料で相談してみてください。
【結論】建て替えとリフォームはどっちがいい?
建て替えとリフォームのどちらが良いかは、何を基準にするかで変わります。おおよそ基準となる要素は次のとおりです。
基準となる要素
- 住宅の状態
- 家族構成
- 予算
- 将来の計画
建て替えは一から設計図を書き、間取りも自由に決められるので、理想の家を実現しやすくなります。
一方で、リフォームは、既存の構造を活かし、費用も比較的安く抑えられるでしょう。
それぞれの特徴をしっかりと理解し、何を優先すべきかを決めてから、選択するのがポイントです。
建て替えとリフォームの違い
次に、建て替えとリフォームの違いについて解説します。向いている住宅や費用相場も大きく異なるので、参考にしてみてください。
建て替えとは
建て替えは、古い家を解体して新しい家を一から建てる方法です。建て替えが適している住宅には以下の特徴が挙げられます。
建て替えが適している住宅の特徴
- 雨漏りや木材の腐食がある
- 旧耐震基準で建てられている
- 築年数が40年以上である
リフォームでは解決が難しい場合は、建て替えるのが最善の選択です。
築年数が長く経過した家では、最新の設備を導入したり、耐震性を上げる工事をしたりできます。
リフォームとは
リフォームは、住宅を元の状態に戻したり、機能を向上させたりする工事です。主に壁紙の張り替えや床材の交換など、部分的な改善が中心となります。
建て替えと比べると工事の規模が小さく、費用も抑えられるのが特徴です。
建て替えほど大々的に工事する必要がなかったり、予算をなるべく抑えたりしたい方は、リフォームを選ぶのが良いでしょう。
建て替えとリフォームのどっちを選ぶべきかの6つの基準
建て替えとリフォームの違いがわかったところで、どちらを選ぶべきかわからない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、どちらにしたら良いかを判断する6つの基準について解説します。
6つの判断基準
- 建物の状態
- かかる費用
- 工期
- 設計の自由度
- 家族構成や体調の変化
- 再建築不可物件かどうか
以上の内容を比較・検討し、どちらにするかを決定しましょう。それぞれくわしく解説します。
建物の状態
築40年以上の木造住宅は、耐久性や安全性の面から建て替えすべきである場合が多いです。
特に、1981年以前に建てられた旧耐震基準の住宅は、耐震性に不安があるケースが多いでしょう。
国土交通省では、住宅の耐震診断を実施し、万が一耐震性が不十分であれば、耐震改修や建て替えを検討するように推奨しています。
築年数が経過した住宅は、修繕費用が高額になる場合もあります。
トータルコストを考えると、建て替えたほうが賢い選択になるケースもあるでしょう。
建物の状態をしっかり見定め、建て替えかリフォームかを判断するのがポイントです。
かかる費用
建て替えかリフォームかを選ぶときは、初期費用だけでなく、長期的なコストやメンテナンス費用を含めての検討が大切です。
予算が限られており、部分的な修繕や小規模な改修で十分な場合には、リフォームが適しているでしょう。
一方で、築年数が長く、構造の補強をはじめ小規模な改修で済まなければ、リフォームよりも建て替えが向いています。
費用は、建て替えとリフォームのどちらにするかを比較するうえで欠かせない判断材料です。自分の予算に応じて、どちらが最適か慎重に検討しましょう。
工期
建て替えとリフォームを検討する際、工事期間の長さは重要なポイントです。
リフォームは、部分的な改修が中心のため、工期は比較的短く済みます。キッチンやお風呂など、一部の設備の更新であれば、1週間から1ヵ月程度で完了できるでしょう。
一方、建て替えは基礎工事から始まり、完成までに半年以上かかるのが一般的です。
その間は仮住まいが必要であり、引っ越し費用や家賃などの出費も考慮しなければなりません。
生活への影響を最小限に抑えたい場合は、工期の短いリフォームが適しているでしょう。
設計の自由度
設計の自由度も、建て替えとリフォームを選ぶ際の重要な判断基準です。
リフォームの場合、既存の柱や壁など構造上の制約があるため、希望どおりの間取りに変更できない場合も多々あります。
反面、建て替えはゼロから好きなように設計が可能です。
間取りやデザインにもとことんこだわれるので、理想の住まいを実現できるでしょう。
ただし、コストを抑えつつ今ある構造を活かしたい場合はリフォームが適しています。設計をどこまで希望通りにしたいかをあらかじめ考えておきましょう。
家族構成や健康状態の変化
家族構成や健康状態の変化は、建て替えとリフォームを選ぶ際に見逃せないポイントです。
たとえば、子どもが独立したあとには部屋が余ったり、使われないスペースが生まれたりする可能性があります。
家族の高齢化に伴い、バリアフリー化や平屋設計が必要になるケースもあるでしょう。
10年後、20年後の暮らしを想像しながら、最適な選択をするのがコツです。
再建築不可物件かどうか
再建築不可物件は、接道義務を満たしていないため、更地にすると新しい建物を建てられません。
接道義務とは
- 建築基準法第42条・43条に基づき、「幅員4m以上の道路に2m以上接している必要がある」との規定です。
建て替えを検討する段階で、再建可能かどうかを必ずチェックしておきましょう。役所や自治体のホームページで該当するかどうかを調べられます。
再建築不可物件が「防火地域」や「準防火地域」に指定されている場合、10㎡未満のリフォームすらもできません。
土地や法律の条件を十分に調査し、専門家と相談しながら最適な選択を進めましょう。
なお、持ち家が再建築不可物件かどうかも含めて、自分たちのケースでは、どのような基準で選べば良いかがわからないかもしれません。
ムクヤホームでは豊富な建て替え実績があり、プロの目線からリフォームか建て替えのどちらをすべきかをお伝えできます。

個々のケースに応じて、建て替えに必要なプランも提案しているので、少しでも気になることがあれば、以下よりお気軽に無料相談してみてください。
建て替えのメリット・デメリット
ここからはより具体的に、建て替えとリフォームのメリット・デメリットを掘り下げていきます。
メリット・デメリットをあらかじめ理解しておけば、後悔の少ない選択ができるようになるでしょう。
建て替えのメリット
まずは、建て替える場合のメリットです。
建て替えのメリット
- 間取りやデザインに関して自由度が高い
- 耐震性を高められる
- 最新の断熱材や省エネ設備を導入できる
- 資産価値が向上する
建て替えの大きなメリットのひとつは、やはり間取りやデザインの自由度が高い点です。特に注目されるのがバリアフリー化でしょう。
高齢の家族や将来の健康状態を考慮して、段差をなくしたフラットな床や広い廊下など、安心安全な動線の設計が可能です。
また、バリアフリー設計は長期的に見て住みやすい家になるだけでなく、住宅の資産価値の向上にもつながります。
建て替えのデメリット
一方、建て替えのデメリットは以下のとおりです。
建て替えのデメリット
- リフォームよりも高額になる
- 仮住まいを探す必要がある
- 工期が長い
- 再建不可物件の場合、建て替えられない
建て替えにおける最大のデメリットは、工期の長さです。建て替えには、解体工事から新築工事までを含めると、3~8ヵ月程度かかります。
土地の状況や設計の内容によっては、さらに工期が延びる場合もあるでしょう。
家族の生活や仕事への影響を最小限に抑えるためにも、あらかじめ工期の目安を確認し、計画的に進めるのが肝心です。
リフォームのメリット・デメリット
次に、リフォームのメリット・デメリットについて見ていきましょう。費用や工期の面からメリットが多いと思われがちですが、人によっては大きなデメリットに感じられるものもあります。
リフォームのメリット
リフォームするメリットは以下のとおりです。
リフォームのメリット
- 建て替えよりもコストを抑えられる
- 工期が短い
- 税金の減免措置が受けられる
リフォームの大きな特徴は、工期が短い点にあります。
建て替えでは、解体から新築が出来上がるまでに数ヵ月以上かかるのが一般的です。一方で、リフォームならおよそ3ヵ月程度で工事が終わるケースもあります。
部分的な修繕や改修であればさらに短期間で済むケースもあるほどです。
仮住まいが不要であり、生活への影響を最小限に抑えられる点が大きな魅力といえるでしょう。
リフォームのデメリット
反対に、リフォームのデメリットは以下のとおりです。
リフォームするデメリット
- 設計の自由度が低い
- 地盤の改良ができない
- 建て替えと変わらないコストがかかる可能性がある
設計の自由度が低い点は、最大のデメリットです。
既存の建物の柱や壁の位置が決まっているため、思い通りの間取りやデザインに変更できない場合があります。
さらに、地盤に問題がある場合、リフォームでは根本的に解決できません。
また、古い家のリフォームでは、耐震補強のように想定以上の工事が必要になるケースも少なくありません。結果的に、建て替えと同じくらいの費用がかかってしまうリスクもあります。
制約やコストを踏まえたうえで、ハウスメーカーや工務店に相談しながら、リフォームすべきかを検討してみましょう。
建て替えとリフォームの費用相場
リフォームと建て替えのメリット・デメリットがわかったところで、それぞれの費用相場がどのくらいなのかが気になるのではないでしょうか。
それぞれの費用相場を以下の表にまとめました。
項目 | 建て替えの費用相場 | リフォームの費用相場 |
---|---|---|
一般的な費用 | 3,055万円程度が相場 | 181万円程度が相場 |
坪単価 | 40~90万円程度 | 10~60万円程度 |
備考 | 建物の規模や仕様によって変動する | リフォームの内容によって異なる |
費用だけ見れば、リフォームのほうが、圧倒的に安くなることがわかります。ただし、どちらが適切かを決める要素は金額だけではありません。
家の状態や工期など、総合的に判断するようにしましょう。
建て替えは税金面でリフォームよりお得になる
建て替えは、税金面でリフォームよりもお得になるケースがあるのをご存知でしょうか。
建て替えによる新築の場合、3年間にわたり固定資産税が2分の1に減額されます。
さらに、長期優良住宅として認定されれば、優遇期間は5年間に延長されます。
一方、リフォームにも減税措置はあるものの、固定資産税の減額は翌年のみの適用です。税金の優遇は建て替えに比べて少ないのが現状です。
税制面でのメリットを活かすには、建て替えが有利なケースが多いでしょう。予算や将来の維持費も考慮して検討してみてください。
建て替えとリフォームでどっちがいいか迷ったら住宅のプロに相談しよう
家が老朽化し、新たな住まいを検討したときに、建て替えかリフォームのどちらにするかは大きく悩むポイントです。
判断基準を以下に再掲します。
6つの判断基準
- 建物の状態
- かかる費用
- 工期
- 設計の自由度
- 家族構成や体調の変化
- 再建築不可物件かどうか
また、建て替えとリフォームにはそれぞれにメリット・デメリットがあるので、選ぶときにはしっかりと頭に入れておきましょう。
一方で、どちらにすべきかはプロの意見を聞いてから決めたい方も多いのではないでしょうか。
ムクヤホームでは、豊富な経験を活かし、建て替えについての相談を無料で受け付けています。
必要に応じて、ファイナンシャルプラン作成シートを使いながら、一緒に試算することも可能です。
建て替えやリフォームでお悩みの方は、家族の笑顔があふれる住まいづくりを得意とする私たちに、ぜひご相談ください。
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