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セルロースファイバー(断熱材)とは?デメリットや価格相場も解説

セルロースファイバー(断熱材)とは?デメリットや価格相場も解説のイメージ

 

家建たい子
家建たい子

セルロースファイバーってなんだろう?

セルロースファイバーとは、断熱材の種類のひとつです。

粟津社長
粟津社長

防火・防音性能にも優れているほか、結露やカビを防ぐ機能もあるため、住み心地の良い家を実現するためには必須といえるでしょう。

ただし、相場よりも価格が高めであり、工期も長いので、導入前に十分検討しておく必要があります。

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この記事では、セルロースファイバーの施工費用やおすすめの理由、導入するうえで後悔しないためのポイントについて解説します。

セルロースファイバーの特徴をきちんと理解し、導入後に後悔したくない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

セルロースファイバーとは

セルロースファイバーとは、天然繊維(パルプ)を使った断熱材です。「木質繊維系」とも呼ばれており、主に以下の3つをリサイクルして作られています。

  • 新聞紙
  • 段ボール
  • 木材チップ

これらの原料にホウ酸を加えて混ぜることで、空気を含みふんわりとした綿のようになるため、断熱効果が高まります。

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原料が自然由来のため環境に優しく、アメリカでは35%のシェアを誇っているほどです。

断熱材でセルロースファイバーがおすすめな理由5選

断熱材の良し悪しは、暮らしの快適さに大きく影響します。ここでは、セルロースファイバーがおすすめな理由を5つ紹介します。

 

  • 夏は涼しく冬は暖かい
  • 防火性能に優れている
  • 結露を防ぐ効果がある
  • 防音性能が高い
  • 害虫やカビを防ぐ

断熱材選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

夏は涼しく冬は暖かい

セルロースファイバーを使った家は、壁と壁の間に隙間なく詰め込まれているため、夏は涼しく、冬は暖かいのが特長です。

断熱材が熱をしっかり吸収することで、夏は外からの熱を防ぎ、冬は室内の暖かさを逃しません。年間を通じて快適な温度を保てます。

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室温が変わりづらいため、光熱費の削減も大いに期待できるでしょう。

防火性能に優れている

セルロースファイバーは、ホウ酸が含まれているため防火性能が高く、火災時にも安心な断熱材です。

繊維自体が熱を伝えにくいものであるうえ、隙間なく施工できるため断熱性にも優れています。

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仮に燃えたとしても有害なガスが発生することもありません。

国土交通大臣から準不燃材料に認定されているので、信頼性の高い素材といえるでしょう。

結露を防ぐ効果がある

セルロースファイバーは隙間なくしっかり吹き込み施工されます。気密性が高く、内部結露が起こる隙間がありません。

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セルロースファイバーの原材料である新聞紙(パルプ繊維)は、細かく断ち切られることで調湿性能が上がる性質があります。

その結果、壁内の結露を防いで室内の環境を良くする効果があります。

断熱材をセルロースファイバーにすることで結露が原因となるカビの発生も抑えられ、住まいを清潔で健康的に保てるでしょう。

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カビの発生が気になる方は、調湿性能が優れた断熱材を選択しましょう。

防音性能が高い

防音性能が優れている点も、セルロースファイバーの特徴です。防音性能が高いと、次のようなメリットがあります。

  • 外からの騒音を遮断できる
  • 家の中でピアノを弾ける
  • こどもやペットの声を気にせずに済む

実際にセルロースファイバーは、シアタールームやカラオケルームなどでも使われています。

 

生活音をなるべく外に漏らしたくない方にとって、セルロースファイバーの防音性能はおすすめです。

害虫やカビを防ぐ

セルロースファイバーは、害虫やカビの発生を防げるのもメリットです。

セルロースファイバーには、害虫が食べると食毒を起こすホウ酸が含まれているため、虫を寄せ付けない効果があります。

害虫やカビの被害を防ぎ、結果的に住宅のメンテナンス費用も抑えられるでしょう。

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家を清潔に保ちたい方にとって、セルロースファイバーはぴったりの断熱材です。

セルロースファイバーの導入にかかる費用

セルロースファイバーの価格相場は、1平方メートルあたり6,000〜9,000円です。

比較のために、代表的な9つの断熱材の価格と特徴を以下の表にまとめました。断熱材選びの参考にしてみてください。

断熱材の種類 価格(1平方メートルあたり)
グラスウール 600~1,800円
ロックウール 600~1,800円
ポリエステル 900~2,700円
ポリスチレンフォーム 600~3,000円
ウールブレス 1,200~3,600円
硬質ウレタンフォーム 3,000~6,000円
フェノールフォーム 3,000~6,000円
炭化コルク 8,000円
セルロースファイバー 6,000~9,000円

セルロースファイバーで後悔しやすい3つの理由

断熱材は一度施工が完了してしまうと、後から変更できません。後悔しないためにも、デメリットもしっかり押さえておきましょう。

  • 価格が高い
  • 年月が経つと沈下することがある
  • 工期が長い

それぞれくわしく解説します。

価格が高い

セルロースファイバーは、断熱材の中でも価格が高く、初期費用が高くなりやすい点がデメリットです。

以下の表は、もっとも価格が安い断熱材との比較です。

断熱材の種類 価格(1平方メートルあたり)
グラスウール 600〜1,800円
セルロースファイバー 6,000〜9,000円

表のとおり、グラスウールとセルロースファイバーの1平方メートルあたりの値段にはおよそ3倍の差があります。

 

理由としては施工が特殊で手間がかかり、専門業者への依頼が必要なためです。

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標準仕様として採用しているハウスメーカーは少なく、オプション扱いで割高になります。

セルロースファイバーを導入したい場合は、契約前に施工可能かどうかをハウスメーカーに確認しましょう。

年月が経つと沈下することがある

セルロースファイバーは、新聞紙を粉砕して作られた断熱材です。長い年月が経つと自重や振動によって沈下してしまう可能性があります。

しかし、セルロースファイバーの沈下は「吹き込み施工」で防げます。

  • 綿状になった断熱材を専用のマシンを使い、ホースで吹き込んでいく工法です。

吹き込み施工には、隙間なく断熱材が入ったり、素材がしっかり固定されたりするメリットもあります。

ただし、隙間なく吹き込むためには確かな技術力が必要です。施工実績が豊富で、技術力のある専門業者に依頼すると良いでしょう。

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ムクヤホームでは、セルロースファイバーを標準仕様としており、施工品質もしっかり守っているため、経年劣化で沈下するようなことはありません。

沈下の心配なく、セルロースファイバーを取り入れたい方はぜひムクヤホームにご相談ください。

工期が長い

セルロースファイバーは、他の断熱材と比べて工期が長くかかる場合があります。漏れ防止のシートを貼り、1箇所ごとにホースで吹き込み作業をおこなうためです。

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建物の規模によるものの、セルロースファイバーの一般的な施工日数の目安は2~4日間です。

断熱材の種類別ごとの施工日数の目安を以下の表にまとめました。

断熱材の種類 施工日数
グラスウール 1~2日
ロックウール
ウレタンフォーム
ポリスチレンフォーム
フェノールフォーム
セルロースファイバー 2~4日

ただし、施工日数は面積によって変わります。この表は小規模(100平方メートル程度)な面積を想定した場合です。

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数日程度の差なので大きな影響はありませんが、他の素材と比べると、工期はおよそ倍かかります。

少しでも早く家を完成させたければ、デメリットに感じられるかもしれません。

セルロースファイバーで後悔しないための3つのポイント

最後に、セルロースファイバーで後悔しないためのポイントを3つ紹介します。

  • メンテナンスや初期費用にかけるコストを決めておく
  • 実績のある業者を選ぶ
  • 余裕をもったスケジュールを組む

順番に見ていきましょう。

メンテナンスや初期費用にかけるコストを決めておく

セルロースファイバーは施工に手間がかかるため、1平方メートルあたりの単価が相場よりも高い傾向です。

予算に合うかどうかを確認しながら、ハウスメーカーとの打ち合わせを進めましょう。

ただし、セルロースファイバーは他の断熱材と違い、メンテナンスをそこまで必要としません。

初期コストが安くても、メンテナンスの頻度が高いと、トータルで金額が変わらない可能性も大いにあります。

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家を建てる際には、初期費用とともにメンテナンスコストにいくらかけるのかを決めておきましょう。

実績のある業者を選ぶ

セルロースファイバーを導入するのであれば、施工実績のある業者を選びましょう。きちんとした実績があれば、施工不良をはじめとしたトラブルの心配をなくせます。

施工実績はハウスメーカーや工務店のホームページを見てみましょう。よくわからなければ、直接担当者に聞いてみるのもひとつの手です。

ムクヤホームでは、100棟以上の施工実績のある職人たちが家づくりをしています。セルロースファイバーの導入を検討されている方は、ぜひムクヤホームの無料相談会にお越しください。

余裕を持ったスケジュールを組む

セルロースファイバーの施工は、他の断熱材と比べて時間がかかります。余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

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急いで施工を進めると、断熱材のかさの密度が不十分になり、断熱性能が十分に発揮されない可能性があるからです。

また、天候の影響も受けやすく、作業が中断する場合もあります。

トラブルを回避したり、断熱効果を最大限に引き出したりするためにも、余裕のあるスケジュールを設定しましょう。

セルロースファイバーを導入して快適な住まいを実現しよう

セルロースファイバーを導入すれば、優れた断熱性能で夏は涼しく、冬は暖かく、冷暖房に頼りすぎることなく、年中快適な暮らしを実現できます。

結露やカビの発生を防ぎ、メンテナンスや修繕費用を抑えられるので、長期的に見るとコスト面でも大きなメリットがあるといえるでしょう。

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お客様に「安心・安全・快適な家に住んでいただきたい」ムクヤホームでは、セルロースファイバーを標準仕様として採用しています。

まずは、住まいの快適さを体感できるモデルハウスの見学や、無料個別相談をぜひご利用ください。あなたとご家族にぴったりの家づくりを一緒にしませんか。

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