前回に続きそとん壁のメリットについてご紹介します。
メリット③ 厳しい自然環境でも劣化しない高耐久性
前回もお話ししましたが、そとん壁の素材であるシラスは、マグマの超高温で焼成された高純度の無機質セラミック物質です。そのため、
・紫外線や風雨による退色・劣化がおきにくい・汚れがつきにくい
・カビが生えにくい、腐食に強い
つまり、とても耐久性が高いのです!
基本的にはメンテナンスフリーで性能・美観を維持できるうれしい外壁材です。
●本当にメンテナンスは必要ない?そとん壁のランニングコストは?
他の外壁材とそとん壁を比較してみます。一般的なサイディング材の場合には、10年に1度を目安として塗装の塗り替えや、サイディング材の間を埋めているシーリング材のメンテナンスが必要です。塗り替えの際には足場を組んだりする必要もあるので、1回当たり100万円~150万円程度の費用がかかります。それが数回となると・・・・かなりの費用になりますね。一方でそとん壁の場合は、塗り替えの必要がなく、メンテナンスの回数は圧倒的に減らせます。
●日常的なお手入れ方法
そとん壁は基本的にカビの繁殖もなく、静電気による汚れもつきにくい素材ですが、湿気の多い箇所、雨水がよく当たる箇所には、カビたり藻がついたりすることもあります。(そとん壁は100%自然素材のため防カビ材は入っていません。)
汚れがついた場合は、ご家庭にある台所用洗剤などの中性洗剤でおそうじができます。中性洗剤を水で薄めたものをつくり、束子などで磨き落としていきます。汚れを放置すると落とすのに時間がかかってしまうので、早めに対処するのがおすすめです。
●傷やクラック(亀裂・ひび割れ)が入っても建物へのダメージがない
そとん壁は塗り壁なので、乾燥収縮でクラックが入るリスクはあります。
クラックができてしまっても、下地部分でしっかりと防水ができているので、建物へのダメージは心配ありません。修復は必須ではありませんが、気になる場合は部分的な塗り直しで修復できるのでコストが大幅に削減できます。
●初期費用が高いというデメリットも
そとん壁は、初期費用という観点で考えれば決して安くはありません。左官職人による全面手作業であること、一度塗るだけではなく二度塗り分けるなど、手間がかかる外壁です。でも、機能性やランニングコストを考えれば、とても優れた外壁材と言えるのではないでしょうか。
この記事をシェアする