前回のあらすじ
エコクロスとは:珪藻土(けいそうど)やコットン、和紙、竹パルプなどの自然素材を原料とした壁紙。
その素材によって様々なメリットがある。
ルナファーザーとは:100%自然素材の壁紙。
通気性や調湿性が高く、結露やカビを抑える。
汚れやすいが、何度も重ね塗りできるので、
メンテナンス性に優れている。
では、次は内装を塗り壁にした場合についてお話していきましょう。
たい子さん、珪藻土(けいそうど)って言葉、聞いたことありませんか?
あ、聞いたことあります!珪藻土バスマットとか、珪藻土コースターとか。
それです。珪藻土は、建築材料としても良く使われています。
珪藻土って水を吸うイメージがあるけど・・・壁が水を吸っても意味なくない?
実はそこに大きなヒントが隠されているんです!
先程、珪藻土は水を吸うとおっしゃいましたね?
バスマットとか、コースターは水を吸うものですから。
水を吸うということは、調湿効果があるということです。
調湿効果っていうことは、水を吸うだけじゃなくて出すこともあるの?
その通り。
珪藻土には無数の小さな穴が空いています。
そこで湿気を吸ったり出したりするので、部屋を快適な湿度に保つことが出来ます。
なるほど~。
珪藻土の持つ調湿効果は、他の自然素材と比べても群を抜いて高いのです。
それから、珪藻土には消臭効果もあります。
消臭効果!?ペットを飼うお家には最適ですね!
どんな臭いでも消してくれるわけではありませんが、湿気を調整するのと同時に、多少の臭いなら消してくれます。
それは大きなメリットですね!
では次に珪藻土のデメリットです。
まず、水汚れがついたときは吸着してしまいます。
水を良く吸う珪藻土ならではのデメリットですね・・・。
もし何かの拍子にお醤油が壁にはねてしまったりすると、ほぼ間違いなくシミになってしまいます。
キッチンの壁に使うのは良くなさそうね。
それから、珪藻土の壁にぶつかるとポロポロとかけらが取れてしまうことがあります。
ポロポロ落ちちゃうんだ・・。
また、珪藻土は単体では固まることができないので、つなぎ材を混ぜる必要があります。
このつなぎ材は、100%自然素材ではありません。
つなぎ材にはなにが入っているのかしら。
つなぎ材には、セメント、石膏、ドロマイトプラスター、合成樹脂などを使います。
珪藻土は、つなぎ材が多く使われるほど、調湿効果が薄くなっていきます。
それは困りますよ!
ですから、珪藻土の含有率の高いものを選ぶこと。
それから、なるべく自然素材系のつなぎ材を選ぶこと。
これが重要です。
分かりました!
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