皆さんこんにちは!
ムクヤホームです♪
最近、家を建てて何年か経った方から、
もし金利が上がった時に、変動金利から固定金利へ乗り換えたほうがいいのでしょうか?
という質問をされることがあります。
金利変動の数値によって変動金利から固定金利への借り換えを行うのは、一見正しい判断に思われがちですが、きちんと考えないと大変なことになる可能性があるので注意が必要です。
■固定金利と変動金利
住宅ローンには固定金利と変動金利の2種類がありますが、今どこの金融機関でも変動金利をおすすめされることが多いのではないでしょうか。
なぜなら今は金利が安いから。
ローンの種類にもよりますが、全期間固定金利タイプでは現在おおよそ1.3%〜1.5%が主流です。
対して変動金利は現在おおよそ0.6%〜0.8%の低金利で動いているので、「30年余りの返済期間で考えると数十万円〜何百万と返済する金額が変わってきますよ。」と金融機関側は説明してきます。
しかし返済期間の中で、金利が上がらないとは限りません。
2%や3%になる可能性が無いとは言い切れないのではないでしょうか。
先のことすら分からないのに、30年間の返済金額を今の金利の平均で計算するのはちょっとナンセンスです。
長く安心して住むという観点で考えると、変動するかもしれない金利というリスクをわざわざ抱える必要があるのでしょうか。
逆に全期間固定のですと金利は変わらないので、将来設計をしやすいといえます。
しかし、これは住宅の購入というのが前提で、店舗併用住宅や事務所、オフィスなど、事業で考えるなら、変動金利にするのも正しい選択と言えます。
なぜなら事業は早く結果を出さなければならないと思うので、そうなると初期投資を抑える必要があるからです。
そして結果を出して、返済していくというのも正しい考え方といえますね。
■変動金利から固定に変える時のリスク
「金利が上がってきたら、変動から固定に乗り換えればいいんですよ!」
という言葉には注意が必要です。
借り換えを電車の乗り換えくらい簡単に考えている方も多いですが、借り換えのタイミングというのはかなり難しいもの。
普段の生活の中で金利が何%なのか考えながら生活している人は、投資家やデートレーダーならありえますが、普通の仕事をしている人はなかなか難しいと思います。
そして重要なポイントは、金利が変動する場合、まずは固定金利が上がるというもの。
ニュースで「金利が上がってきました」と伝えられる頃には、すでに固定金利が上がっている状態になるので、変動金利から乗り換えると逆に支払い総額が高くなってしまう場合があるのです。
また金利を乗り換える場合、基本的に再審査が必要になります。
年収、勤続年数、健康状態なども審査の対象になりますので、例えば再審査をするタイミングでたまたま転職してしまったとなると、審査が通りにくくなる可能性があります。
また、預金の残高も審査の重要なポイントになりますので、お子様の大学進学などで預金が少ない場合、こちらも減点ポイントになります。
そして別のローンを改めて組むことになるので、別途事務手数料などもかかってきます。
借り換えた方が総返済額が高くなる場合の方が多いのではないかと思うのです。
■最初の段階でしっかり将来を見据えた選択をすべき
金利が上がるかどうかは、正直誰もわかりません。
ですからローンを組む際に、「安い」という言葉に引っかかって変動金利を選択するのはかなりリスクが高いと言えますし、建てたお家に長く安心して住み続けるという観点からみると、心の平穏が取れないリスクをわざわざ取る必要はないのではないか。
もちろん変動金利が全て悪いとは言いませんが、しっかりとライフプランを立て、理解した上で、金利を選ぶことが大切だと言えますね。
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