窓のサッシっていろんな種類があってわからない・・・
今回は、アルミ複合樹脂サッシと樹脂サッシの違いについてお話しようと思います!
もくじ
1.昔のサッシはシングルサッシ?
2.樹脂サッシのメリット
3.樹脂サッシのデメリット
4.アルミ複合樹脂サッシのメリット
5.アルミ複合樹脂サッシのデメリット
6.アルミ複合樹脂サッシと樹脂サッシの違い
7.まとめ
1.昔のサッシはシングルサッシ?
昔の家は外側も内側もアルミで出来ているアルミサッシがほとんどでした。
アルミサッシは断熱性能が低く、結露も多く見られました。
よくカーテンの後ろがビチャビチャになったりしてましたよね。
結露によって、合板フローリングが剥がれてきたり、様々な弊害がありました。
対して、現代のサッシは基本的にペアガラス以上です。
(たまに安価なシングルサッシが使われている家もあります。)
そしてさらに断熱性能を高めるために使われているのが「樹脂」なのです。
2.樹脂サッシのメリット
樹脂の特性として、「熱の伝導率が低い」ということが挙げられます。
熱の伝導率が低いって、どういうこと?
例えば、アイスクリームを食べるとき、金属製のスプーンで食べるとスプーンに冷たさを感じますよね。
木のスプーンで食べるとどうでしょうか?スプーンは冷たくありませんよね。
これでいう木のスプーンが「樹脂」ということになります。
熱の伝導率が低い=断熱性が高い
樹脂は、断熱性が高く、結露も少ないことがメリットに挙げられます。
ちょっと待って!じゃあ、木でできたサッシが最強なんじゃないの!?
もちろん木でできたサッシもあり、断熱性能も高いのですが、木製サッシは、東京都内では特に防火認定が取れず、伸縮率が高いので隙間が空いたり、開け閉めしづらくなってしまうという大きなデメリットがあるのです。
となりのトトロに出てくるさつきとメイの家を想像してみてください。
木でできた窓や戸は、隙間だらけでガタガタ、開け閉めもしづらいですよね?
木製サッシは断熱性能が高いが木材の伸縮性により扱いづらく、あまり普及していないのです。
3.樹脂サッシのデメリット
樹脂サッシはアルミサッシに比べると熱による伸縮が大きい(寸法変化が起こりやすい)
と言われていましたが、これは少し前に言われていたことで、今は技術が発達して大分軽減されてきています。
そしてアルミサッシに比べると薄く造るのが難しいとも言われています。
アルミサッシに比べて見た目が分厚くなってしまうということ?
そうです。写真で比べてみるとわかりやすいでしょう。
アルミサッシ 樹脂サッシ
参照元:https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products_window/madokoto_reform/report/
なるほど!見た目が分厚くなるってこういうことね!
構造上、どうしても枠が目立ってしまうのは仕方がないのです。
4.アルミ複合樹脂サッシのメリット
アルミ複合樹脂サッシは、上の写真にもある通り、枠を薄く造りやすいです。
そして、樹脂サッシと比べて、寸法変化が起こりにくく、安価であるというところがメリットです。
5.アルミ複合樹脂サッシのデメリット
しかし、樹脂サッシと比べ、断熱性能が劣る点が大きなデメリットでしょう。
6.まとめ
じゃあ、結論は簡単ね。断熱性能が高い樹脂サッシを選べば暖かい家ができるじゃない♪
窓サッシを樹脂サッシにしたら暖かい家が出来るというわけじゃないんですよ。
えぇっ!?
家の断熱は、窓だけでなく壁全体や玄関によっても性能が変わります。
壁の中もしっかり断熱していないと結局そこから熱が逃げていってしまいます。
どこか一部をとても良い断熱性能にしたからといって、全体の断熱性能が上がるわけではないのです。
全体の断熱性能のバランスとコストバランスを取れた家を造る意識が大事なのです。
窓の断熱性能は後から2重窓にしたりして上げることはできます。
しかし、壁の中の断熱性能はあとから上げることはできませんよね。
ムクヤホームでは窓より先に壁の断熱性能を上げることにコストバランスを持っていくことを推奨しております。
壁の断熱性能を上げるセルロースファイバーに関しての記事はこちら↓
https://mukuya-home.jp/consultation/consultation_10/
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