
ヒートショックの予防法が知りたい…

ヒートショックになるのが怖い…
といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
ヒートショックは、急激な温度変化によって引き起こされる深刻な健康被害です。特に冬場は家の中でも温度差が大きくなるため、注意が必要です。
しかし、適切な予防法を知り、実践すればヒートショックのリスクは大きく減らせます。

本記事では、ヒートショックの予防法やおすすめの暖房器具、万が一の際の対処法までくわしく解説します。
ヒートショックの予防法5選
ヒートショックを予防する重要なポイントは以下の5つです。
ヒートショック予防法
- お風呂を41℃以下に設定する
- かけ湯をする
- 食後や飲酒後の入浴を避ける
- 水分補給する
- 断熱対策する
順番に解説します。
お風呂を41℃以下に設定する
お風呂の温度管理は、ヒートショック予防の基本です。
41℃以上の熱いお湯は血圧を急激に変動させ、心臓や血管に大きな負担をかけます。一方、41℃以下の適温であれば血圧の変動を緩やかにし、安全に入浴を楽しめるでしょう。
安全な入浴を楽しむポイント
- 湯温は41℃以下に設定
- 入浴時間は10〜15分程度
- 温度計で湯温を計る
適切な湯温や時間の管理を心がければ、ヒートショックのリスクを大きく減らせます。
かけ湯をする
入浴前のかけ湯は、ヒートショック予防に欠かせない習慣です。
体を徐々にお湯の温度に慣らせば、血圧の急激な変動を防げます。特に心臓から遠い順番でかけ湯をすれば、体全体の血行が促進され、より安全な入浴が可能です。
かけ湯の正しい手順
- 手足から順番に始める
- 徐々に体全体に広げる
- 温まったと感じてから入浴
ポイントはゆっくりかける点です。忙しいときでも、かけ湯は省かないようにしましょう。
食後や飲酒後の入浴を避ける
食後や飲酒後の入浴は、ヒートショックを引き起こす危険性が高まります。
食後は消化のために胃腸に血液が集中するため、全身の血圧が低下しやすい状態となるのです。
また、飲酒後はアルコールの影響で血管が拡張し血圧が不安定になるので、すぐの入浴は控えましょう。
危険性の高い入浴タイミング
- 食事の直後
- 飲酒後
- 極度の疲労時
- 体調不良時
安全に入浴するために、食事後は1時間程度の十分な時間を空けてから入浴しましょう。
体調が優れないときは、無理せず翌日に延ばしてください。
水分補給する
ヒートショック予防に、水分補給はかかせません。
特に空気が乾燥する冬場は、気付かないうちに体内の水分が不足しがちです。
水分不足になると血液が濃縮され、血流が悪化します。その結果、入浴時の温度変化で血圧が急激に変動します。
したがって、入浴前にコップ1杯(約200ml)程度の水分補給が大切です。
水分補給は血圧の安定につながり、ヒートショックの予防に効果を発揮します。
水やぬるめのお茶の選択も重要なポイントです。
断熱対策する
住宅の断熱対策が、ヒートショック予防の根本的な解決策です。
家全体の断熱性能が低いと、部屋ごとの温度差が大きくなります。特に冬場は、暖房の効いた居室から寒い浴室への移動で、体に大きな負担がかかるでしょう。
適切な断熱対策により、温度差を最小限に抑えられます。
ムクヤホームでは、高性能の断熱材「セルロースファイバー」を使用し室内の温度差を最小限に抑えられるため、1年中快適な住環境を実現しています。
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ヒートショックになりやすい人の特徴6つ
高齢者や生活習慣病を発症している方は、健康的な方よりもヒートショックになる可能性があります。
以下は、ヒートショックになりやすい人の特徴です。
ヒートショックになりやすい人の特徴
- 高齢者の人
- 生活習慣病を持っている
- 不整脈や睡眠時に無呼吸になる
- 暖房設備がない浴室やトイレを使用する
- 熱いお風呂が好き
- 長時間お風呂に浸かる
くわしくは、以下の記事で解説しています。もっと知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
ヒートショック予防におすすめの暖房器具5選
ヒートショック予防には、適切な暖房器具の選択が重要です。
ここでは、特におすすめの暖房器具を5つご紹介します。
おすすめの暖房器具
- セラミックファンヒーター
- 遠赤外線ヒーター
- 温水便座
- 暖房機能付きトイレ
- パネルヒーター
順番に解説していきます。
セラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは、脱衣所やトイレなどの小空間を素早く暖める優れた暖房器具です。
即座に温風が出るため、入浴前の短時間でも効果的に室温を上げられます。
特に寒い冬場は、暖房の効いた部屋と脱衣所との温度差が大きくなるでしょう。
しかし、セラミックファンヒーターを使用すれば温度差を緩和できます。
セラミックファンヒーターは、手軽に導入できるヒートショック対策のひとつです。
遠赤外線ヒーター
遠赤外線ヒーターは、体の芯まで温める効果が高い暖房器具です。
遠赤外線の放射により、空気を介さずに直接体を暖めます。
遠赤外線ヒーターの効果は、脱衣所などの寒暖差の大きい場所でも快適な暖かさを実現できるでしょう。
また、ホコリを巻き上げにくいため、清潔な空間を保てるのも特徴です。
温水便座
温水便座は、トイレでのヒートショック予防に欠かせない設備です。
冬場は特に、冷たい便座への接触が血圧の急上昇を引き起こす可能性があります。
温水便座を使用すれば急激な温度変化による体への負担を軽減でき、安全にトイレを使用できるでしょう。
温水便座は快適性だけでなく、健康面でも重要な役割を果たします。
ウォシュレット機能を使用する際も温水であれば、より安全にトイレを使用できます。
暖房機能付きトイレ
暖房機能付きトイレは、トイレ空間全体を快適な温度に保てる設備です。
トイレ本体から温風を出す機能により、便座だけでなく空間全体を暖められます。
また、設定した時間に自動で暖房が作動したり、室温が低下した際に自動でオンになったりする便利な機能も備わっています。
特に高齢者の方や寒がりの方にとって、心強い設備となるでしょう。
パネルヒーター
パネルヒーターは、空気を乾燥させずに空間を暖める効果的な暖房器具です。
放射熱により部屋全体を均一に暖められます。特にトイレや脱衣所といった狭い空間での使用に適しているでしょう。
また風を起こさないため、快適な環境を静かに維持できるのも特徴です。
お手入れも拭き掃除だけで済み、水回りでの使用にも適しており、長期的な使用も安心といえます。
ヒートショックが起きてしまったときの対処法
ヒートショックの症状は、軽度から重度までさまざまです。状況に応じた適切な対応が必要です。
ここからは、軽度と重症にわけて対処法を解説します。
軽度の場合
ヒートショックの軽度の症状は、主にめまいや立ちくらみとして現れます。
症状を感じた場合は、まず転倒を防ぐためその場でゆっくりと座るか横になりましょう。急な動きは症状を悪化させる可能性があるため、無理に動かずに安静を保ってください。
対処の手順
- その場で動作を止める
- 安全な場所でゆっくり座る
- 深呼吸をして体を落ち着かせる
- 必要に応じて助けを呼ぶ
症状が改善しない場合は、以下の対応を取ります。
症状が続く場合の対応
- 家族に状況を伝える
- 迷わず119番通報する
- 救急隊の指示に従う
- 到着まで安静を保つ
判断に迷う場合は、「#7119」に相談しましょう。研修を受けた医師や看護師が緊急性を判断して適切なアドバイスをしてくれます。
緊急性が高いと判断された場合は、すぐに救急隊が出動する体制を整えています。
重度の場合
重度のヒートショック症状は、一刻を争う緊急事態です。以下のような重篤な症状が現れた場合は、速やかな救急対応が必要となります。
重度の症状
- 失神
- 激しい頭痛や胸痛
- 吐き気・嘔吐
- ろれつが回らない
- 手足の脱力感・麻痺
このような症状を発見したら、以下の手順で対応します。
緊急時の対応手順
- 大声で助けを呼ぶ
- 浴槽の栓を抜く
- すぐに119番通報する
- 可能な限り安全な場所へ移動
- 頭部を動かさないよう注意
特に注意が必要な対応は以下のとおりです。
応急処置のポイント
- 頭を水平に保つ
- 枕は使用しない
- 嘔吐時は顔を横向きに
- 不要に体を動かさない
- 救急隊の質問には聞かれたことだけに答える
このような事態に備え、東京消防庁のWebサイトで救急対応の流れを事前に把握しておきましょう。
ヒートショックの予防をするなら高断熱・高気密のムクヤホーム
ヒートショックから身を守るためには、室内の温度差をなくす工夫が最も重要です。
ヒートショックが起きやすい原因
- 暖かい居室から寒い浴室への移動
- 温度差による急激な血圧変動
- 住宅の断熱性能の不足
枝葉の対策(適温での入浴、かけ湯、水分補給など)も大切ですが、根本的な解決には住宅全体の断熱性能を高めましょう。
ムクヤホームでは、高性能な断熱材「セルロースファイバー」を使用し以下のような快適な住環境を実現しています。
ムクヤホームの断熱性能
- 室内の温度差を最小限に抑制
- 一年中快適な室温を維持
- 結露やカビの発生を防止
- 高気密で光熱費の削減にも貢献
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