日本に住んでいると50年に1度必ずやってくると言われる地震。
これまでに日本では数多くの地震が起こり、その度にたくさんの建物が倒壊してきました。
これからお家を建てたいと思っている方々は「地震に強い家を建てたい」と考えている方も多いでしょう。
耐震等級という物差しもありますが、耐震等級が高ければ住宅が倒壊しないかといえば答えはNoです。
ではどうしたら良いか?
今回は地震に強い家を建てるためのポイントを解説していきたいと思います!
■耐震等級って?
地震大国日本では、国が耐震に対して厳しく、そしてわかりやすく数値化した耐震等級という基準が設けられています。
1〜3のレベル別で評価され、耐震等級3の建物が1番地震に強いとされていますね。
耐震等級1は、建築基準法で最低限の耐震性能を満たす水準で、別名新耐震基準とも呼ばれています。
震度6強や7程度の揺れに対しても倒壊や崩壊せず震度5程度の地震では、住宅が損傷しない程度の耐震性を持つとされています。
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる耐震強度を表します。
災害時の避難所として指定されている学校などの公共施設は耐震等級2以上の強度を持つことが定められています。
そして耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の地震力に耐えられるだけの耐震強度を表します。
大きな地震を受けてもダメージが少なく、地震後も住み続けられるので、大きな余震が来ても安全だとされています。
災害時の救護活動災害復興の拠点となる消防署や警察署の多くは耐震等級3で建設されています。
■耐震等級3の家づくりをすれば良いのか?
では耐震等級3の家作りをすれば良いのか?
わたしたちはそれでは不十分だと考えています。
なぜなら住宅と公共施設はそもそも構造が異なるからです。
鉄筋コンクリートで建てた建築物と、木造の建築物の揺れが全く同じなわけありませんよね。
それにどれだけ最強の耐震性がある家だとしても、地盤自体がゆるかったら倒れてしまいます。
住宅の耐震等級を上げるよりも、地盤改良工事をしっかりしたほうが効果的な場合もあるのです。
■地震に強い家づくりのポイント
では耐震等級以外で何を拘れば地震に強い家になるのか?
ポイントは3つあります。
①間取りやデザインより先に、耐力壁のバランスをチェックすべし!
耐力壁とは、建築物において横からの力に抵抗する能力を持つ壁のことです。
間取りやデザインばかりに目を向けるのではなく、まずは耐力かべがバランスよく配置されているかをチェックしましょう。
②外壁と屋根材には重すぎないものを選ぶべし!
屋根材や壁材が重いと、その分揺れた時の反動も大きくなってしまい、耐震性が低くなってしまいます。
③基礎工事からしっかり見せてくれる施工会社を選ぶべし!
完璧な仕様や図面、頑張って選び抜いた素材で家づくりをしたとしても、欠陥工事をされてしまっては何の意味もありません。
しっかりと家を建ててくれる会社では、基礎工事や構造の状態を見せてくれますし、きちんと説明してくれますので、そういった会社を選ぶことが大切ですね。
ムクヤホームでは構造勉強会といって、柱などの構造をお見せしながら重要になってくる金物やチェックするべきポイントについてお客様にご説明しています。
もし構造のことでわからないことがありましたら、定期的に開催していますので、奮ってご参加ください!
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